13900620_1122706034489438_868437459_n

田んぼのこと。

昨年2015年から、マサーヤンが開墾を始めた、田んぼ。昔の米暦にならって6月末に田植えし、順調に育っているそうです。その田んぼは、昔むかしに山を切り開いて築かれた棚田のうち、植林されずに残っていたところをお借りしてつくっています。上の写真は、先週の稲のようす。水生生物がうごめき、アミミドロ的な水生植物が漂い、自然栽培でいう「トロトロ層」(抑草に効果があるとのこと)ができているもよう。すてきだ・・・はやく本物を見たい(笑)。

以下、最近ブログをお休み?しているマサーヤンのかわりに、田んぼについて書きます。

{"DeviceAngle":0.0178624}

須野町は基本、海以外はまわりぜんぶ山。で、その山々のかなり高い位置まで、棚田があった証として石垣がまるで遺跡のように残っています。戦後植林しまくって、今はすっかり山に覆われて影を潜めていますが・・・上の写真は庭から撮った北側の山の斜面。上から3分の1くらいのところに国道311が通っていますが、そのちょっと上のほうまで棚田の後があります。須野は海が荒く船着き場を作れなかったので、漁師はいません。林業を生業に、お米や野菜など自給できるものは自給し、海からは海藻や湾内で魚や貝を採り、生活していたとのことです。

昔は、海を一望する大きな千枚田が須野町を囲っていたのだろうなぁ~・・・ そしてそこはきれいに石垣を積んで綺麗に区画整備され、村人が行き交い、薪を得たりと、里山と棚田が融合したような場所だったんだろうなぁ~・・・ 想像すると、目頭が熱くなっちゃう。その光景に、暮らしの営みに、先人の汗に。

お借りしている田んぼも、戦後は畑として使われていたそうですが、何十年も耕作放棄となり今や山の中。小さな沢を超えたりしながら10分ほど登るので、小さな子をおぶってはなかなか条件がそろわないと行けないので、現在の田んぼの様子は、マサーヤンが撮って帰ってきてくれる写真のみで想像しています。

o0800060013281757804

(2015年4月頃の写真↑写っている青い人はわたし。)最初の開墾は昨年2015年にスタート。その様子は、マサーヤンのブログに詳しいです。(「限界集らくで何十年かぶりの米づくりにチャレンジ」 & 開墾作業の様子にくわしい 「その後の、田んぼのようす」) 植林されてないとはいえ、たくさんの植物の根っことスコップ1本で格闘し、ようやく小さな小さな1枚に水を入れました。

o0800060013340721059

(2015年7月頭の写真↑)7月に出産を控えていたものの家の改装や整理もまだまだで、赤ちゃんを迎えられるような状態にするためにバタバタしていたさなか、マサーヤンが一人で少しずつ通って作業してなんとかできた、1枚の田んぼ。田植えも7月中旬になってしまったものの、「水が張れた」「田植えまでこぎつけた」ことがまず嬉しく、2015年の成果としました。というのも、鹿に苗を食べられてしまう恐れがあったのです。でも、獣害ネットを張る時間的余裕がないまま、日々、この古民家に赤ちゃんを迎える準備。そして、出産。入院生活3日目くらいに、「あ!そういえば!!田んぼ、無事?」と聞いたら、「鹿にぜんぶ食べられた~ (^_^;)」と聞かされたのでした。

{"DeviceAngle":-0.01465288}

そして今年!庭先で普段たべている玄米を撒き、育苗。今年はもう1枚開墾して去年より少し広くなった合計2段の田んぼに水を張り、6月中旬ごろに田植えができました。

13942541_1122705924489449_439180634_n

苗を1本ずつ、間隔を十分取って植えています。(ふつうは何本かずつ植える。木花堂で毎年販売させていただいている熊野市の奥里・柳谷で自然栽培の稲作をしている松田健さんの作付も同様の方法で行っているそうです。)1本立ちでも条件がそろえば、その1本が逞しく育ち、分げつ(※分蘖:イネ科などの植物の根元付近から新芽が伸びて株分かれする事。)していくのだそうです。マサーヤンによると、いまのところ分げつも順調だそう。

それにしても、たぶん、みなさんが見たら驚くくらい小さな田んぼです。すぐさま家族が食べる分のお米を作りたければ、ほかの集落の最近まで稲作をしていた田んぼを借りて車で通って米作りだっ てできますし、そのほうがいろんな面で効率が良いと思います。でも、、、この須野町で、毎年毎年、少しずつでも田んぼを復活していくことが、この地に二本足でしっかり 立って暮らしていくこととリンクし、大切に感じているのだろうと思います。

そしてこの地に、家族 で移住してくる人や、帰ってくる人が増えて、地域ぐるみで自給自足的な暮らしをできたらなぁと私たちが日々描いているイメージのなかで・・・この、痩せた杉・ヒノキの放置林だらけになってし まった棚田が、昔のように命みなぎる、人の行き交う里山的棚田に戻っていくことは、必然なような気がしています。なぜなら、本気でイメージしたことはすべて実現するので。そしてそして、そういう地が、日本中で増えていくイメージも然り!(^^)!。

おそらく収穫は10月ごろ。涼しくなったら娘をおんぶして、田んぼを見に行くのが楽しみです。

それまでは・・・我が家の発泡スチロールで育っているグループの成長を見て、楽しみます!(これ、獣害ネットをしたものの、万一鹿に食べられた場合の、予備苗でした。密集させすぎ?もう、花が咲き始めてます。8月9日撮影)

2016-08-09 15.39.23 2016-08-09 15.40.22

玄米を植えれば、庭先のプランターでもお米は育つことを私は初めて知りました。毎日水をあげていれば、水田みたいに水をはってなくてもOK。土のみで育ちます。玄米は、生きているお米の種なんですね。毎日、この稲たちを見て癒され、山の田んぼの稲たちに想いを馳せています。このブログを読んでくださっているみなさんも、もし都市部にお住まいだとしてもちょっと庭先やベランダに植えてみて、「我が家の庭の田んぼ産」のお米、茶碗一膳いただいてみる・・・なんて、いかがですか?ぜひお試しあれ☆

さぁ、山の田んぼと、庭の田んぼで、今年は何膳のお米ができるかな?

 

 


木花堂 ホームページ http://www.konohanado.net

木花堂 瀞ホテル支店(3県境) https://www.facebook.com/dorohotel.jp

木花堂 以前のブログ http://kumanofurusat.jugem.jp/

奥熊野発フリーペーパーKUMANO JOURNAL http://kumanojournal.jimdo.com/